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複数ポジションを守るなら?「兼用モデル」のメリットとデメリット

最近の野球は、チームの戦術も多様化しています。「ピッチャーをやった後に外野へ回る」「内野も外野もどこでも守る」という器用なユーティリティプレイヤーが増えた。そんな選手たちのために、メーカーは「兼用モデル」や「オールラウンド用」という選択肢を用意していますが、果たしてあれは本当に万能の神様なのか。現場の真実をぶっちゃけます。

カタログに並ぶ「ピッチャー・外野手兼用」などの文字。これらは、複数ポジション分のグラブを何個も買い揃えるのが経済的に厳しいという、ご家庭の財布の事情に寄り添うために、僕らメーカーが知恵を絞って作った苦肉の策であり、優しさの結晶です。

1個で2役も3役もこなせるんだから、コストパフォーマンスとしてはこれ以上ない。そこは明確なメリットです。

ただし、職人の目から見れば、どうしてもトレードオフが生じる。内野手用はボールを素早く持ち替えるためにポケットを浅く、サイズを小さく作る。逆に外野手用は、フライを確実に捕るために深く、大きく作る。この相反する要素を1個にまとめるということは、悪く言えば「外野用としては小さすぎ、内野用としては大きすぎる」という、どっちつかずの中途半端な設計にならざるを得ないんです。

結論を言えば、兼用モデルという選択肢は「アリ」です。だけど、もし君が「1ミリでも操作性を上げたい」「捕球のミスをゼロにしたい」と、極限のパフォーマンスを追い求めるなら、答えは一つ。それぞれの戦場に特化した専用グラブをはめるべき。

複数ポジションを守るなら?「兼用モデル」のメリットとデメリット